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  花王、実験の鬼・仕事師  
  丸田芳郎[まるたよしお]  
  (1914〜2006)  
  1914(大正3)年12月16日長野県生まれ。1935(昭和10)年桐生高等工業学校応用化学科(現・群馬大学工学部)卒業。

花王石鹸長瀬商会の傍系会社・大日本油脂入社。2年間京都大学に国内留学。1940(昭和15)年航空潤滑油の研究で陸軍技術有功賞受賞。1944(昭和19)年取締役。1946(昭和21)年花王石鹸長瀬商会常務。同年鉄興社との合弁会社・日本有機専務。1948(昭和23)年「不飽和炭化水素の合成と応用」の研究で工学博士。1949(昭和24)年社名を花王石鹸と改称し専務。1954(昭和29)年花王油脂と合併した際に、花王石鹸取締役となる。1956(昭和31)年常務、1968(昭和43)年専務、1969(昭和44)年副社長就任。

1971(昭和46)年、伊藤英三社長の突然の死で社長に就任。1985(昭和60)年社名を花王と改称する。1990(平成2)年6月会長。1994(平成6)年4月から相談役。1998(平成10)年退任。

2006(平成18)年5月30日肺炎のため逝去、享年91歳。
 
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