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  岩波書店の創業者  
  岩波茂雄[いわなみしげお]  
  (1881〜1946)  
  長野県に生まれる。中学4年のとき、日本主義の思想家杉浦重剛をしたって上京、日本中学から第一高等学校にすすんだが、人生問題になやんだ末に退学。のち、東京帝国大学哲学科選科に入学し、倫理学をまなんだ。卒業後は、一時、神田女学校の教師をつとめたが辞職。1913年(大正2)、東京の神田に古書店の岩波書店を開業、古本の正札販売で注目をあつめた。1927年(昭和2)には東西の古典の普及をめざして「岩波文庫」を創刊、学生や知識人から圧倒的支持をえた。45年に貴族院議員となり、第2次世界大戦後の46年1月に総合雑誌「世界」を創刊、2月には出版人としてはじめて文化勲章を受章したが、4月に死去した。  
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