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  第24代日本銀行総裁  
  前川春雄[まえかわはるお]  
  (1911〜1989)  
 

1911年2月6日東京都生まれ。1935年(昭和10)東京帝国大学法学部を卒業し、日本銀行に入行。イタリア、ドイツ駐在となって海外の金融事情を勉強。高松支店長、ニューヨーク駐在を経て、60年外国為替(かわせ)局長、63年外国局長と理事、70年日本輸出入銀行副総裁、74年日本銀行副総裁を歴任し、1979(S54)年12月17日、第24代日本銀行総裁就任。80年第二次オイル・ショックのインフレを金融引き締めで克服。84年退任し、85年、経済構造調整研究会(経構研)座長を務め、日本経済の国際協調型への転換をうたった「前川レポート」「新前川レポート」をまとめ、国際的に評価を得た。86年国際電信電話(現KDDI)会長。1989年9月22日逝去。

「前川レポート」
<前川レポート>中曽根首相(当時)の私的諮問機関「国際協調のための経済構造調整研究会」が、1986年(昭和61)4月7日に発表した報告書。経構研のメンバーは17人で、座長をつとめた前川春雄(元日銀総裁)の名をとって、前川レポートとよばれる。その後の日本における内需拡大や規制緩和への道を開いた点で歴史的な意味をもつ。

 
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