← トップページに戻る
 
     
  フォード社社長、クライスラー社社長兼最高経営責任者  
  アイアコッカ[Lee lacocca]  
  (1924〜)  
 

ペンシルベニア州のアレンタウンで生まれ、リーハイ大学とプリンストン大学で教育をうけ、工業と機械のエンジニアリングで博士号をえる。1946年にフォード社でエンジニアの訓練生としてはたらきはじめ、ついで営業部門にかわり、53年、フィラデルフィア地域のアシスタント営業マネージャー、56年、ワシントン州の営業マネージャーと、とんとん拍子に出世、60年にはロバート・S.マクナマラの後継者として副社長兼ジェネラル・マネージャーとなる。

一般大衆車に対する購買意欲が増加しているという直感をいだいたアイアコッカは、1964年の販売記録を更新したスポーツタイプのムスタングを開発し、のちに一般車のマーキュリー・クーガーと高級車のリンカーン・マーク3を開発した。70年にはフォード社の社長となる。

やがてヘンリー・フォード2世との関係が悪化したアイアコッカは、1978年にその地位を解任されたが、経営難におちいっていたクライスラー社の社長兼最高経営責任者としてやとわれ、やっかいな再建問題にとりくむことになった。合衆国政府の債務保証をとりつけたうえで、コストを削減し、人気が高い小型経済車を導入、5年以内にすべてのローンを返済して同社の業績を好転させた。84年には、ミニバン(ジープチェロキー)の販売によって合衆国での販売新記録を樹立、合衆国でもっとも高給取りの経営者のひとりになる。

1992年末に引退したが、クライスラー社の経営委員会の長として残留している。また、これまでにベストセラーとなった2冊の本、「自叙伝」(1984)と「トーキング・ストレイト」(1988)をあらわしている。

 
  参考文献検索  

[トップページに戻る]